たまには趣向を変えて
目の前にそびえ立つ時計塔を見上げ、私は自分が昨日までここで戦っていたことを思い出した。
見渡せば他人ばかり。あのときの仲間は、もうどこにもいない。
一人旅にはあまり縁のないアルデバランから、はたしてどこへ歩いていこうかと考えていたところに、ふと赤い影が視界の隅をよぎった。
ルティエへの案内人、サンタだ。
ちょうどいい。材料集めにも飽きが来ていたところだ。
私はサンタの前に立つと、彼の陽気な声を背に、雪原へと転移した。
気の早すぎるクリスマスソング。
だが、あと一月もすれば、町中にもこのメロディが流れ出すことだろう。
今は人気のないこの場所も、そのころには少しは生きた者が戻ってくるのだろうか。
感傷に揺れる意識を振り払うと、私は降り積もる綿雪の奥を目指し、ゆっくりとあるk
( ・ω・)<フロストダイバー!
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